近年のAJCC過去データを確認すると、かなり顕著な傾向が見られます。
それは「前走で上がり3F3位以内の末脚を繰り出していた馬」
が、毎年のように好走していること。
以下に具体的な事例を挙げてみます。
22年
③ボッケリーニ
*前走中日新聞杯4着 上がり3位
21年
①アリストテレス
*前走菊花賞2着 上がり最速
③ラストドラフト
*前走アルゼンチン共和国杯2着 上がり2位
20年
③ラストドラフト
*前走中日新聞杯2着 上がり3位
19年
②フィエールマン
*前走菊花賞1着 上がり最速
18年
①ダンビュライト
*前走サンタクロースS1着 上がり2位
17年
①タンタアレグリア
*前走天皇賞春4着 上がり最速
②ゼーヴィント
*前走福島記念2着 上がり3位
16年
②スーパームーン
*前走ディセンバーS2着 上がり2位
③ショウナンバッハ
*前走ジャパンC12着 上がり最速
15年
①クリールカイザー
*前走ステイヤーズS3着 上がり2位
②ミトラ
*前走福島記念1着 上がり3位
14年
②サクラアルディート
*前走中山金杯9着 上がり3位
③フェイムゲーム
*前走ディセンバーS6着 上がり2位
13年
③アドマイヤラクティ
*前走金鯱賞3着 上がり2位
※丸数字は着順を示します。
上記過去10年間で3着内30頭中15頭が前走上がり3位以内の馬。
もう少し絞れば、3着内30頭中10頭が前走上がり2位以内の馬。
AJCCが開催される中山芝2200mは先行馬有利の印象が強いものの、近年は明らかに末脚勝負の傾向が見られますね。
このデータを見る限り、本命候補はやはり前走上がり3位以内(特に2位以内)の馬から選ぶのが定石になるような気がします。
ちなみに今年は下記の3頭が前走上がり3位以内に該当しています。
エピファニー
*前走ノベンバーS1着(3勝C)上がり2位
スタッドリー
*前走オリオンS1着(3勝C)上がり最速
ラーゴム
*前走中山金杯9着 上がり3位
今年の該当馬はエピファニー以外は穴馬ばかりですが、それでも軽視は禁物だろうと思います。
以上、AJCCにおける前走の上がり実績についての見解でした。
それではまたお会いしましょう。