近年のマイルCSの傾向を見ると、毎年のように特定のステップレースを経由して臨んだ馬が馬券に絡んでいることに気付きます。
それは、「過去10年間は前走富士S組か前走スワンS組が2019年を除いて毎年好走」
以下に具体的な好走事例をピックアップしてみましょう。
【前走富士S組の好走馬】
21年
③ダノンザキッド 5番人気
*前走富士S4着
18年
②ペルシアンナイト 3番人気
*前走富士S5着
17年
①ペルシアンナイト 4番人気
*前走富士S5着
②エアスピネル 2番人気
*前走富士S1着
16年
②イスラボニータ 2番人気
*前走富士S2着
14年
①ダノンシャーク 8番人気
*前走富士S7着
13年
③ダノンシャーク 1番人気
*前走富士S1着
【前走スワンSの好走馬】
20年
③アドマイヤマーズ 5番人気
*前走スワンS3着
17年
③サングレーザー 7番人気
*前走スワンS1着
15年
②フィエロ 2番人気
*前走スワンS2着
14年
②フィエロ 3番人気
*前走スワンS3着
13年
②ダイワマッジョーレ 3番人気
*前走スワンS2着
12年
②グランプリボス 1番人気
*前走スワンS1着
※丸数字はマイルCSの着順を示します。
上記の通り2つのステップレース経由で好走した馬は2012年以降13頭いますが、前走スワンS組でマイルCSで好走しているのは、全てがスワンS3着以内の好走馬ばかり。
一方、前走富士Sに出走していた馬でマイルCSで好走しているのは、3頭が連対馬、3頭が5〜7着馬と、さすがに2桁着順から好走した馬はいないものの、なんとなく富士S5着以内の好走馬は無視できない感じがしますね。
今年の出走登録馬の中から、さっそく前走富士S・前走スワンSの馬をピックアップすると、以下の通り前走富士S組が5頭、前走スワンS組が4頭出走登録されていました。
【前走富士S組】
①セリフォス 3歳馬
②ソウルラッシュ
③ダノンスコーピオン 3歳馬
④ピースオブエイト 3歳馬
⑤エアロロノア
【前走スワンS組】
⑥ロータスランド
⑦マテンロウオリオン
⑩ホウオウアマゾン
⑪ベステンダンク
富士S組は全て5着以内、スワンS組は全て6着以下と明確に分かれた感じですが、この場合はスワンS組を軽視で問題ないですかね?
上記レース好走馬の中では、GⅠ連対実績のある3歳馬、具体的には朝日杯FS2着のセリフォス、NHKマイルC勝ち馬のダノンスコーピオンは特に要注意だろうと思います。
以上、マイルCSにおける直結レースについての見解でした。
それではまたお会いしましょう。