2019年に亡くなった名馬、ディープインパクトの功績を讃えるために、それまでの弥生賞が2020年から弥生賞ディープインパクト記念といった馴染みのない名前に変更されたものの、さすがに6年目の今年はこの名称も定着した感じですかね。

今週はこのレースの傾向を確認して行きたいと思います。

(1) 勝ち馬の傾向-1

◆2009年から2024年までの16年間で、2019年と2021年、2023年、2024年を除き、勝ち馬は以下の3点をクリアしていた。

a. ＪＲＡ芝で2勝以上
b. 芝レースの連対率60%以上
c. 芝1800m以上の勝利実績あり

上記について少し補足すると、2004年以降（過去21年間）の弥生賞において、3着内63頭中47頭はＪＲＡの芝レースで2勝以上の実績があった馬。

弥生賞ディープ記念はクラシックのトライアルレースですので、新馬戦や未勝利戦を勝っただけの1勝馬が馬券に絡んだのは、過去21年間で16頭のみ。

（但し2019年のように1・2・3着の全てが1勝馬の年もありますが…）

また、2005年以降（過去20年間）の3着内60頭中47頭は、JRAの芝レースで60%以上の連対率を残していた馬。

やはりクラシックを目指す馬は、高い連対実績が求められるのは当然のことですね。

そして芝1800m以上のレースで勝利実績を持つ馬が17連勝中。

芝1800m以上の勝利実績が無くて弥生賞を勝った馬は、2007年のアドマイヤオーラまで遡りますので、やはり1800m未満の勝利実績しか持たない馬は割り引きが必要ですね。

以上のことを考え合わせると、上記a・b・cの全てをクリアしている馬が有力と考えても間違いないだろうと思います。

今年の出走登録馬を確認したところ、以下3頭が上記の3点に該当していました。

ヴィンセンシオ
ジュタ
ナグルファル

過去データから考えるとこの中から勝ち馬が出る可能性もありそうで、私自身大いに注目しています。

(2) 勝ち馬の傾向-2

このデータは2024年のＪＲＡホームページに紹介されていたものをアレンジしたものですが、過去10年間の勝ち馬10頭中7頭は、以下3点の共通点がありました。

a. 当日の単勝人気が4番人気以内
b. 前走の単勝人気も4番人気以内
c. 通算勝率が50.0%以上

＊2024年ＪＲＡホームページより引用・改変

今年は以下6頭がb・cの2つに該当しており、当日4番人気以内でクリアとなりますので、要注意の4頭だろうと思います。

アロヒアリイ
＊前走1番人気・通算勝率：50.0%

ヴィンセンシオ
＊前走3番人気・通算勝率：100%

ジュタ
＊前走1番人気・通算勝率：66.7%

ナグルファル
＊前走1番人気・通算勝率：100%

ブラックジェダイト
＊前走1番人気・通算勝率：100%

レディネス
＊前走1番人気・通算勝率：100%

以上、弥生賞における好走データ（その1）についての見解でした。

それではまたお会いしましょう。