昨年、久しぶりに中京開催に戻った中京記念も、今年はまた小倉での開催。
これだけ頻繁に競馬場が変わると、過去の好走パターンから有力馬を抽出するやり方がどれだけ通用するかは少し疑問に感じるところですが…
それでもあえて過去データを確認してみると、過去の中京記念好走馬は2歳GⅠの朝日杯FS出走馬や3歳GⅠの皐月賞や桜花賞、NHKマイルCに出走していた、早い時点から厩舎の期待を一身に背負ったいわゆるエリートがしばしば好走していることに気づきます。
以下に過去12年間(中京開催9年+他開催3年)の該当馬をピックアップしてみます。
23年:中京開催
*該当馬の好走なし
22年:小倉開催
②カテドラル(NHKマイルC3着)10番人気
21年:小倉開催
②カテドラル(NHKマイルC3着)6番人気
20年:阪神開催
*該当馬の好走なし
19年:中京開催
①グルーヴィット(NHKマイルC10着)3番人気
②クリノガウディー(朝日杯FS2着、皐月賞16着、NHKマイルC14着)6番人気
③プリモシーン(桜花賞10着、NHKマイルC5着)1番人気
18年:中京開催
*該当馬の好走なし
17年:中京開催
②グランシルク(NHKマイルC5着)2番人気
16年:中京開催
②ピークトラム(NHKマイルC15着)6番人気
15年:中京開催
③ダローネガ(朝日杯FS5着)3番人気
14年:中京開催
①サダムパテック(朝日杯FS4着、皐月賞2着)7番人気
13年:中京開催
③リルダヴァル(皐月賞6着、NHKマイルC3着)3番人気
12年:中京開催
②ショウリュウムーン(桜花賞4着)6番人気
③トライアンフマーチ(皐月賞2着)10番人気
※丸数字は中京記念の着順を示します。
上記の傾向は2012年にトライアンフマーチが長期休養明けにも関わらず3着に好走し、続けて2013年にもリルダヴァルが3着に好走したことから注目し始めたデータですが、上記の該当馬12頭の戦績がほぼ同じようなパターンだったことはやはり無視できないような気がします。
近年の中京記念の明らかな傾向は、
「2歳GⅠの朝日杯FS、3歳GⅠの桜花賞、皐月賞、NHKマイルCに出走していた早熟のエリートがしばしば馬券に絡んでいる」
あるいはこれが攻略のための一つポイントになるかも知れません。
今年の出走馬の中で該当馬を探すと、とりあえず以下の3頭がピックアップされました。
アルナシーム
*朝日杯FS4着
カテドラル
*NHKマイルC3着
ワールドリバイバル
*皐月賞12着
この3頭を眺めた印象では、カテドラルは21年・22年と小倉開催の中京記念で連続して2着に好走していますので、コース適性が相当高いと感じる反面、8歳馬といった年齢がやはりマイナス材料になりそうな気がしますね。
また、アルナシームは小倉大賞典4着の実績があり、上記朝日杯FS4着の実績を考え合わせると、むしろこの馬の方こそ上位に評価すべきかも知れませんね。
いずれにしても今年の中京記念におけるエリートとして注目したいと思います。
それではまたお会いしましょう。