春のクラシックといえば社台系。
競馬界の帝王社台グループは、クラシックレースを総力を挙げて取りに来るのは常識のことですが、近年の皐月賞においては少し異なる傾向が見え隠れしています。
以下に過去9年間の好走馬をチェックしてみましょう。
22年
① ジオグリフ(ノーザンF生産馬、馬主サンデーR)5番人気
②イクイノックス(ノーザンF生産馬)3番人気
③ドゥデュース(ノーザンF生産馬)1番人気
※3連単配当: 32,840円
21年
①エフフォーリア(ノーザンF生産馬、馬主キャロットF)2番人気
②タイトルホルダー(非社台)8番人気
③ステラヴェローチェ(ノーザンF生産馬)6番人気
※3連単配当:82,320円
20年
①コントレイル(非社台)1番人気
②サリオス(ノーザンF生産馬)3番人気
③ガロアクリーク(非社台)8番人気
※3連単配当:26,310円
19年
①サートゥルナーリア(ノーザンF生産馬、馬主キャロットF)1番人気
②ヴェロックス(ノーザンF生産馬)4番人気
③ダノンキングリー(非社台)3番人気
※3連単配当: 4,390円
18年
①エポカドーロ(非社台)7番人気
②サンリヴァル(非社台)9番人気
③ジェネラーレウーノ(非社台)8番人気
※3連単配当: 372,080円
17年
①アルアイン(ノーザンF生産馬、馬主サンデーR)9番人気
②ペルシアンナイト(追分F生産馬)4番人気
③ダンビュライト(ノーザンF生産馬、馬主サンデーR)12番人気
※3連単配当: 1,064,360円
16年
①ディーマジェスティ(非社台)8番人気
②マカヒキ(ノーザンF生産馬)3番人気
③サトノダイヤモンド(ノーザンF生産馬)1番人気
※3連単配当: 70,390円
15年
①ドゥラメンテ(ノーザンF生産馬、馬主サンデーR)3番人気
②リアルスティール(ノーザンF生産馬、馬主サンデーR)2番人気
③キタサンブラック(非社台)4番人気
※3連単配当: 12,360円
14年
①イスラボニータ(白老F生産馬、馬主社台RH)2番人気
②トゥザワールド(ノーザンF生産馬、馬主キャロットF)1番人気
③ウインフルブルーム(非社台)8番人気
※3連単配当: 33,490円
社台系が3着内を独占したのは2回だけで、毎年のように非社台が好走していますね。
過去9年間で非社台の馬が10頭好走しており、その当日の単勝人気は8・1・8・3・7・9・8・8・4・8番人気とほぼ全てが穴馬。
非社台で好走した10頭の前走は以下の通りですが、
タイトルホルダー
*前走弥生賞ディープ記念4番人気1着
コントレイル
*前走ホープフルS1番人気1着
ガロアクリーク
*前走スプリングS6番人気1着
ダノンキングリー
*前走共同通信杯3番人気1着
エポカドーロ 7番人気
*前走スプリングS3番人気2着
サンリヴァル 9番人気
*前走弥生賞5番人気4着
ジェネラーレウーノ 8番人気
*前走京成杯1番人気1着
ディマジェスティ 8番人気
*前走共同通信杯6番人気1着
キタサンブラック 4番人気
*前走スプリングS1番人気1着
ウインフルブルーム 8番人気
*前走若葉S1番人気2着
10頭中8頭は前走トライアル(弥生賞・スプリングS・若葉S)の連対馬か、あるいは共同通信杯、ホープフルSの連対馬。
要するに主要5レースを連対した非社台は穴を開ける可能性が高いと考えるべきですね。
今年は以下の4頭が上記のパターンに該当しています。
〈非社台の主要5レース連対馬〉
トップナイフ(前走弥生賞ディープ記念2着)
ホウオウビスケッツ(前走スプリングS2着)
ファントムシーフ(前走共同通信杯1着)
タッチウッド(前走共同通信杯2着)
近年毎年のように非社台の馬が好走していますので、これらの馬は軽視禁物と考えるべきでしょう。
一方、社台系で目立つのは、サンデーRやキャロットF、社台RHといった社台系クラブ法人が所有している馬。
これは近年の桜花賞好走馬と重なるところもありますが、過去8年間で社台系クラブ法人所有馬が8頭好走しています。
今年は以下3頭が社台系クラブ法人所有馬に該当しており、ローテーションから考えても要注意のような気がしますね。
〈社台系クラブ法人所有馬〉
ソールオリエンス(社台F生産馬、馬主社台RH)
*前走京成杯2番人気1着
タスティエーラ(ノーザンF生産馬、馬主キャロットF)
*前走弥生賞ディープ記念3番人気1着
ラスハンメル(ノーザンF生産馬、馬主キャロットF)
*前走若葉S5番人気2着
とりあえずここまでの社台系分析からは、特に以下4頭に注目したいと思います。
ファントムシーフ(非社台)
トップナイフ(非社台)
ソールオリエンス(社台F生産馬)
タスティエーラ(ノーザンF生産馬)
以上、皐月賞における社台系についての見解でした。
それではまたお会いしましょう。