何度もこのブログで書いてきた通り、牡馬、牝馬に関わらず、三冠レースを総力を挙げて取りにくるのが社台グループ。
2020年こそ牡馬・牝馬共にデアリングタクト、コントレイルといった非社台のスーパーホースが勝ちましたが、2021〜2024年の秋華賞は再び社台系生産馬が1〜3着を独占したように、例年の秋華賞は社台グループの独断場のような舞台。
とりあえず以下に紫苑Sが重賞に昇格した2016年以降(過去9年間)で、秋華賞3着以内に好走した社台系生産馬とその前走成績をまとめてみます。
24年
①チェルヴィニア(ノーザンF生産馬、前走オークス1着)1番人気
②ボンドガール(ノーザンF生産馬、前走紫苑S3着)5番人気
③ステレンボッシュ(ノーザンF生産馬、前走オークス2着)2番人気
23年
①リバティアイランド(ノーザンF生産馬、前走オークス1着)1番人気
②マスクトディーヴァ(社台F生産馬、前走ローズS1着)3番人気
③ハーパー(ノーザンF生産馬、前走オークス1着)2番人気
22年
① スタニングローズ(ノーザンF生産馬、前走紫苑S1着)3番人気
③ナミュール(ノーザンF生産馬、前走オークス3着)2番人気
③ スターズオンアース(社台F生産馬、前走オークス1着)1番人気
21年
①アカイトリノムスメ(ノーザンF生産馬、前走オークス2着)4番人気
②ファインルージュ(ノーザンF生産馬、前走紫苑S1着)3番人気
③アンドヴァラナウト(ノーザンF生産馬、前走ローズS1着)2番人気
20年
②マジックキャッスル(社台F生産馬、前走紫苑S4着)10番人気
19年
①クロノジェネシス(ノーザンF生産馬、前走オークス3着)4番人気
②カレンブーケドール(社台F生産馬、前走紫苑S3着)2番人気
18年
①アーモンドアイ(ノーザンF生産馬、前走オークス1着)1番人気
17年
①ディアドラ(ノーザンF生産馬、前走紫苑S1着)3番人気
②リスグラシュー(ノーザンF生産馬、前走ローズS3着)4番人気
16年
①ヴィブロス(ノーザンF生産馬、前走紫苑S2着)3番人気
②パールコード(社台F生産馬、前走紫苑S5着)4番人気
③カイザーバル(社台F生産馬、前走ローズS3着)8番人気
※丸数字は着順を示します。
前記の通り非社台のデアリングタクトが牝馬3冠を達成した2020年、アーモンドアイが3冠を達成した2018年こそ社台系生産馬が1頭ずつしか馬券に絡んでいませんが、これらの年を含めても過去9年間の好走馬27頭中21頭が社台系生産馬。
要するに牝馬、牡馬共に非社台が3冠を達成した2020年以外は全て社台系生産馬が勝利しており、しかも社台系ノーザンF生産馬が8勝。
これまでにご紹介した好走データと組み合わせると、下記のいずれかに該当するノーザンF生産馬が狙い目になりそうですね。
(1) ローズS3着以内好走馬
(2) 紫苑S3着以内好走馬
(3) オークスからの直行馬
ちなみに今年は以下7頭の社台系生産馬が上記の3条件に該当しています。
カムニャック(社台F生産馬、前走ローズS1着)
テレサ(ノーザンF生産馬、前走ローズS2着)
セナスタイル(社台F生産馬、前走ローズS3着)
ジョスラン(ノーザンF生産馬、前走紫苑S2着)
ダノンフェアレディ(ノーザンF生産馬、前走紫苑S3着)
ブラウンラチェット(ノーザンF生産馬、前走オークス7着)
エンブロイダリー(ノーザンF生産馬、前走オークス9着)
今年はオークス勝ち馬のカムニャック、桜花賞勝ち馬のエンブロイダリーなどに人気が集まりそうですが、紫苑S2着のジョスラン、サンデーレーシング所有馬のブラウンラチェットなども軽視は禁物だろうと思います。
以上、秋華賞における社台系生産馬についての見解でした。
それではまたお会いしましょう。