紫苑Sは3着以内に入線すれば秋華賞出走が叶うトライアルレースですが、2016年に重賞に昇格し、更に2023年からGⅡに昇格しており、重賞昇格前とは全く傾向が変わっていますので、重賞昇格前の紫苑Sと現在の紫苑Sは別のレースと考えた方がいいでしょう。
したがって重賞昇格後の9年間、あるいはGⅡ昇格後の2年間を中心に傾向を確認して行きたいと思いますが、過去9年間の3連単配当を見ると、ほぼ堅い決着に収まっていますね。
《紫苑S3連単配当》*過去9年間
24年:13,840円(5人→3人→1人)
23年:87,550円(4人→2人→9人)
22年:6,970円(1人→2人→6人)
21年:64,570円(2人→4人→12人)
20年:147,440円(5人→10人→3人)
19年:18,020円(2人→6人→1人)
18年:16,070円(2人→1人→7人)
17年:11,870円(1人→6人→4人)
16年:14,590円(1人→3人→5人)
上記のことを前提にして、3日間で幾つかの好走パターンを確認して行きたいと思います。
(1) 前走オークス組に要注意
重賞昇格以前の紫苑Sはほとんど秋華賞に繋がらないレースだったものの、重賞昇格後は三冠レースの重要なステップレースに変貌しており、過去5年間を振り返ってみても、前走オークス出走馬が毎年好走していることが分かります。
24年
②ミアネーロ(前走オークス14着)3人
23年
②ヒップホップソウル(前走オークス6着)2人
22年
①スタニングローズ(前走オークス2着)1人
②サウンドビバーチェ(前走オークス除外)2人
③ニシノラブウインク(前走オークス8着)5人
21年
①ファインルージュ(前走オークス11着)2人
②スルーセブンシーズ(前走オークス9着)4人
20年
①マルターズディオサ(前走オークス10着)5人
*丸数字は紫苑Sの着順を示します。
牝馬三冠レース最後の秋華賞は、やはりオークスから直行してきた馬に要注意と考えるべきでしょう。
今年は以下2頭が前走オークス出走馬に該当しています。
《前走オークス出走馬》
②リンクスティップ
⑰サヴォンリンナ
(2) フラワーC好走馬に要注意
紫苑Sは中山芝2000mで開催される重賞のため、もう一つの中山で開催される3歳牝馬重賞、フラワーC(中山芝1800m)の好走馬がそのまま好走するケースが多く、過去5年間で4頭の該当馬が3着内に入線しています。
24年:②ミアネーロ(フラワーC1着)3人
23年:②ヒップホップソウル(フラワーC2着)2人
22年:①スタニングローズ(フラワーC1着)1人
21年:フラワーC好走馬の好走無し
20年:③シーズンズギフト(フラワーC3着)3人
*丸数字は紫苑Sの着順を示します。
今年はフラワーC1〜3着馬が紫苑Sに出走しておらず、完全な該当馬は不在ですが、以下の馬が穴馬として要注意だろうと思います。
ジョスラン(フラワーC4着)*準クリア
以上、紫苑Sにおける好走データについての見解(その1)でした。
それではまたお会いしましょう。