七夕賞は福島で開催されるハンデ重賞。
福島競馬場は関東馬のホームグランドですが、過去の七夕賞は2006年から2012年まで関西馬が7連勝、2014年から2016年まで関西馬が3連勝など、関西馬圧倒的優位の印象がありました。
ところが2017年からはこの傾向が一変、近年はむしろ関東馬が優勢で、複数頭が馬券に絡むことも珍しくありません。
《七夕賞関東馬の好走例》
24年
②キングズパレス(斤量57.0kg、鞍上松岡騎手)2番人気
③ノッキングポイント(斤量57.5kg、鞍上杉原騎手)8番人気
23年
②ククナ(斤量54.0kg、鞍上石川騎手)9番人気
③ホウオウエミューズ(斤量54.0kg、鞍上丸田騎手)13番人気
22年
③アンティシペイト(斤量56.5kg、鞍上武藤騎手)2番人気
21年
①トーラスジェミニ(斤量57.0kg、鞍上戸崎騎手)2番人気
②ロザムール(斤量53.0kg、鞍上M.デムーロ騎手)7番人気
20年
①クレッシェンドラヴ(斤量57.0kg、鞍上内田)3番人気
19年
①ミッキースワロー(斤量57.5kg、鞍上菊沢)3番人気
②クレッシェンドラヴ(斤量55.0kg、鞍上内田騎手)2番人気
18年
②マイネルサージュ(斤量55.0kg、鞍上津村騎手)4番人気
③パワーポケット(斤量50.0kg、鞍上江田騎手)12番人気
17年
①ゼーヴィント(斤量57.0kg、鞍上戸崎騎手)1番人気
②マイネルフロスト(斤量57.0kg、鞍上柴田大騎手)5番人気
③ソールインパクト(斤量53.0kg、鞍上大野騎手)7番人気
※丸数字は七夕賞の着順を示します。
過去8年間の関東馬の好走事例は上記の15頭ですが、この内の9頭は5番人気以内の関東馬。
また、当たり前のことかも知れませんが、上記15頭中14頭(21年のM.デムーロ騎手以外)は関東騎手だったという点も押さえておくべきでしょう。
今年、5番人気以内の関東馬に該当する可能性のある馬は以下の5頭。
ドゥラドーレス
シリウスコルト
コスモフリーゲン
シルトホルン
バラジ
この5頭はやはり軽視禁物ですね。
一方で関西馬の好走パターンとしては、「関西馬&関東騎手」の組み合わせが狙い目か?
2017年以降の8年間で該当馬の好走は4頭だけとはいえ、穴馬が3頭含まれており、このパターンの馬が出走してきた時はマークが必要かも知れません。
《七夕賞関西馬&関東騎手の好走例》
24年
①レッドラディエンス(鞍上戸崎騎手)1番人気
23年
*該当馬の好走なし
22年
①エヒト(鞍上田中勝騎手)6番人気
21年
*該当馬の好走なし
20年
*該当馬の好走なし
19年
③ロードヴァンドール(鞍上横山典騎手)12番人気
18年
①メドウラーク(鞍上丸田騎手)11番人気
17年
*関西馬の好走なし
※丸数字は七夕賞の着順を示します。
近年は関東馬優勢のため、少しこの傾向に陰りが見え始めているとはいえ、上記の通りこの組み合わせは人気薄の好走が目立ちますので、穴馬のピックアップには有効だろうと思います。
ちなみに今年の該当馬は以下の3頭。
セブンマジシャン(鞍上丸山騎手)
ダンデスヴュー(鞍上内田騎手)
マテンロウオリオン(鞍上横山典騎手)
この3頭の中ではセブンマジシャンが気になる存在ですかね。
前走初ブリンカー着用で集中力がアップしたのか、これまでの走りとは一変。
少なくとも押さえは必要だろうと思います。
以上、七夕賞における関東馬についての見解でした。
それではまたお会いしましょう。