府中牝馬S(東京芝1800m)


昨日も記載した通り、今年の府中牝馬Sは昨年までのマーメイドSが、場所を阪神から東京に移して開催される牝馬ハンデ重賞。

それでいて従来のマーメイドSの芝2000mではなく、昨年までの府中牝馬S同様、芝1800mで開催されることもあって、過去の府中牝馬Sの傾向を確認しておく必要があると思います。

以下に3つの好走パターンをまとめてみます。

PAPT 2:府中牝馬Sからのアプローチ

(1) 母系にブラッシンググルームかネヴァーベンドの血統を持つ馬に要注意

この傾向は私自身、まだ半信半疑のところもあるのですが、過去の府中牝馬Sの結果を見るとら母系にブラッシングブルームかネヴァーベンド(共にナスルーラ系)の血統を内包している馬が好走しがちのように感じます。

あるいは東京コースラスト直線の急坂に対して、ブラッシンググルームやネヴァーベンドといった、底力を補完するような血統のワンポイントが有利なのかも知れません。

24年:該当馬の好走なし

23年:①ディヴィーナ(母母母母父ブラッシンググルーム系)1人

22年:①イズジョーノキセキ(母母父ブラッシンググルーム系)12人

21年:③マルターズディオサ(母母母母父ブラッシンググルーム系)8人

20年:該当馬の好走なし

19年:②フロンティアクイーン(母母父ネヴァーベンド系)9人

18年:②フロンティアクイーン(母母父ネヴァーベンド系)7人

17年:①クロコスミア(母母父ブラッシンググルーム系)5人

17年:②ヴィブロス(母母母父ブラッシンググルーム系)1人

17年:③アドマイヤリード(母母母父ネヴァーベンド系)2人

16年:①クイーンズリング(母母母父ネヴァーベンド系)3人

16年:③スマートレイアー(母母父ブラッシンググルーム系)1人

今年の該当馬は以下の4頭が母系にブラッシンググルームかネヴァーベンドの血統を持つ馬に該当しています。

アスコルティアーモ(母母母父ネヴァーベンド系)

ウインエーデル(母母父ブラッシンググルーム系)

ラヴェル(母母母母父ネヴァーベンド系)

(2) 前走重賞出走馬が有力

今年の府中牝馬Sが昨年までの府中牝馬Sの傾向を踏襲すると考えるならば、前走重賞出走馬は決して無視できない存在。

過去4年間の府中牝馬Sは、好走馬12頭中10頭が前走重賞出走馬と、やや偏った傾向が見られます。

24年

①ブレイディヴェーグ(前走エリザベス女王杯1着)2人

③マスクトディーヴァ(前走Vマイル3着)1人

23年

①ディヴィーナ(前走関屋記念2着)1人

②ルージュエヴァイユ(前走エプソムC2着)4人

③ライラック(前走宝塚記念17着)10人

22年

②ソダシ(前走札幌記念5着)1人

③アンドヴァラナウト(前走Vマイル14着)3人

21年

①シャドウディーヴァ(前走関屋記念7着)4人

②アンドラステ(前走関屋記念8着)5人

③マルターズディオサ(前走京成杯AH8着)8人

今年は以下6頭が前走重賞出走馬に該当しています。

アスコルティアーモ(前走福島牝馬S9着)
ウンブライル(前走阪神牝馬S10着)
シングザットソング(前走Vマイル10着)
タガノエルピーダ(前走阪神牝馬S7着)
フィールシンパシー(前走福島牝馬S3着)
ラヴェル(前走Vマイル12着)

(3) 芝1800m連対実績のある馬が有力

非根幹距離の芝1800mは、しばしばこの距離を得意とする馬が好走しがちですが、過去4年間において、好走馬12頭中10頭は芝1800mのレースで2着以内に入線した実績のある馬。

この中にはライラック、アンドヴァラナウトのように新馬戦や未勝利戦での好走事例も含まれており、この2頭を該当馬と呼べるかは判断が難しいところとはいえ、やはり芝1800m連対実績のある馬には要注意。

過去10走以内に芝1800mのレースで連対実績のある馬には、特に注意が必要のように感じます。

24年

①ブレイディヴェーグ(前々走ローズS2着、阪神芝1800m)2人

②シンティレーション(前走新潟日報賞1着、新潟芝1800m)10番人気

③マスクトディーヴァ(5走前ローズS1着、阪神芝1800m)1人

23年

②ルージュエヴァイユ(前走エプソムC2着)4人

③ライラック(11走前新馬戦1着、東京芝1800m)10人

22年

①イズジョーノキセキ(前走垂水S1着、阪神芝1800m)12人

②ソダシ(11走前札幌2歳S1着、札幌芝1800m)1人

③アンドヴァラナウト(9走前未勝利戦2着、阪神芝1800m)3人

21年

①シャドウディーヴァ(前年府中牝馬S2着、東京芝1800m)4人

②アンドラステ(前々走中京記念1着、小倉芝1800m)5人

今年は以下9頭が10走以内に芝1800mで連対実績がある馬に該当しています。

アスコルティアーモ(5走前センテニアルパークS1着、京都芝1800m)

ウインエーデル(4走前ユートピアS1着、東京芝1800m)

カナテープ(前走初音S1着、東京芝1800m)

カニキュル(4走前三浦特別1着、東京芝1800m)

セキトバイースト(前走都大路S1着、京都芝1800m)

タガノエルピーダ(3走前嵯峨野S2着、京都芝1800m)

フィールシンパシー(7走前福島牝馬S2着、福島芝1800m)

ミアネーロ(7走前フラワーC1着、中山芝1800m)

ラヴァンダ(3走前難波S2着、阪神芝1800m)

以上、府中牝馬Sにおける過去の府中牝馬Sからのアプローチでした。

それではまたお会いしましょう。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です