今回は近年のNHKマイルCにおいて、私が注目している傾向を3つご紹介します。
よかったら参考にして下さい。
(1) 好走条件
この好走パターンは今年のJRAホームページに掲載されているものをアレンジしたものですが、2018年以降の勝ち馬7頭は全て以下3点をクリアしていたとのこと。
a. デビュー戦勝利
b. 2戦目を2歳時に走る
c. 2戦目1着か又は重賞3着以内
要するに早い時点から頭角を現していた素質馬か、早熟馬が狙い目になりそうですね。
今年の出走馬の中では以下7頭が上記好走パターンに該当しています。
アルテヴェローチェ
コートアリシアン
サトノカルナバル
トータルクラリティ
パンジャタワー
マジックサンズ
ランスオブカオス
(2) 左回りコースで2連対以上の馬が有力
NHKマイルCは左回り東京芝1600mで開催されますので、当然ながら左回りで勝利実績を持つ馬が好走しがちなレースですが、中でも左回りコースで2連対以上の実績を持つ馬は、それだけで好走の可能性が高いのではないか?
これはあくまでも一つの仮説なのですが、2024年10番人気で3着に入線したロジリオン、2023年9番人気で勝ったシャンパンカラーなど、該当馬の穴馬がちょくちょく好走していますので、今年も要注意の好走パターンになると思います。
2024年
②アスコリピチェーノ(左回りコース2勝)1番人気
③ロジリオン(左回りコース2勝・2着2回)10番人気
2023年
①シャンパンカラー(左回りコース2勝)9番人気
③オオバンブルマイ(左回りコース2勝)3番人気
2022年
該当馬の好走無し
2021年
②ソングライン(左回りコース2勝・2着1回)7番人気
③グレナディアガーズ(左回りコース2着2回)1番人気
2020年
①ラウダシオン(左回りコース1勝・2着1回)9番人気
2019年
①アドマイヤマーズ(左回りコース2勝・2着1回)2番人気
②ケイデンスコール(左回りコース2勝・2着1回)14番人気
※丸数字はNHKマイルCの着順を示します。
今年は以下6頭が左回りコース2連対以上の好走パターンに該当しています。
パンジャタワー(左回りコース2勝)
マピュース(左回りコース2勝・2着1回)
アルテヴェローチェ(左回りコース1勝・2着1回)
コートアリシアン(左回りコース1勝・2着1回)
ティラトーレ(左回りコース1勝・2着1回)
マイネルチケット(左回りコース1勝・2着2回)
(3) 社台系クラブ法人所有馬が有力
この傾向は2021年頃から気になっていたものですが、近年のNHKマイルCは特に社台系クラブ法人所有馬の好走が目立ちますね。
以下の通り過去6年間で2022年を除いて毎年該当馬が好走。
2024年
①ジャンタルマンタル(社台RH所有馬)2番人気
*前走皐月賞3着
②アスコリピチェーノ(サンデーR所有馬)1番人気
*前走桜花賞2着
2023年
②ウンブライル(サンデーR所有馬)8番人気
2022年
社台系クラブ法人所有馬の好走無し
2021年
①シュネルマイスター(サンデーR所有馬)2番人気
②ソングライン(サンデーR所有馬)7番人気
*前走桜花賞15着
③グレナディアガーズ(サンデーR所有馬)1番人気
2020年
②レシステンシア(キャロットF所有馬)1番人気
*前走桜花賞2着
2019年
②ケイデンスコール(サンデーR所有馬)14番人気
③カテドラル(キャロットF所有馬)7番人気
※丸数字はNHKマイルCの着順を示します。
上記の通り過去6年間のNHKマイルCにおいて、9頭の社台系クラブ法人所有馬が好走。
そしてその内の4頭が前走皐月賞、桜花賞出走馬ですので、日本ダービー、オークスの芝2400mが長すぎると感じる陣営が、芝1600mのNHKマイルCに狙いを定めている姿が見え隠れしますね。
今年は以下2頭が社台系クラブ法人所有馬に該当しています。
トータルクラリティ(キャロットF所有馬)
マジックサンズ(サンデーR所有馬)
以上、NHKマイルCにおける好走パターンについての見解でした。
それではまたお会いしましょう。