2017年からGⅠに昇格した大阪杯。
GⅡ時代の2016年以前を振り返ってみても、毎年GⅠ級の馬が多数参戦しましたが、GⅠに昇格してからは更に多くの有力馬が参戦。
2017年、2018年、2020年のように堅い決着の年が多い反面、2022年のように一転して3連単53万馬券といった高配当の年もあって、やや掴みどころのない傾向が見え隠れしていますね。
とりあえず今日と明日の2日間で、いくつかの傾向を確認して行きたいと思います。
(1) 過去10年間でキャリア16戦以下の5歳馬が6-4-3-25(3着内率:34.2%)と好成績
明日の記事でもご紹介しますが、大阪杯は4〜5歳馬が毎年馬券に絡んでおり、中でも近年目につくのはキャリアの浅いフレッシュな5歳馬(キャリア16戦以下)が毎年のように好走していること。
以下にこの好走パターンの好走例をピックアップしてみます。
24年
② ローシャムパーク(5歳、キャリア10戦)3番人気
③ ルージュエヴァイユ(5歳、キャリア12戦)11番人気
23年
①ジャックドール(5歳、キャリア12戦)2番人気
③ダノンザキッド(5歳、キャリア13戦)10番人気
22年
①ポタジェ(5歳、キャリア12戦)8番人気
②レイパパレ(5歳、キャリア10戦)3番人気
21年
該当馬の好走なし
20年
①ラッキーライラック(5歳、キャリア13戦)2番人気
19年
①アルアイン(5歳、キャリア14戦)9番人気
②キセキ(5歳、キャリア14戦)2番人気
18年
該当馬の好走なし
17年
①キタサンブラック(5歳、キャリア14戦)1番人気
16年
③ショウナンパンドラ(5歳、キャリア16戦)4番人気
15年
①ラキシス(5歳、キャリア12戦)4番人気
②キズナ(5歳、キャリア10戦)1番人気
※丸数字は着順を示します。
過去10年間で上記好走パターンの馬がほぼ毎年好走しており、特に直近3年間は穴馬が馬券に絡んでいますので、今年もフレッシュな5歳馬には注意が必要だろうと思います。
ちなみに今年は以下の5頭が該当しています。
ソールオリエンス(5歳、キャリア13戦)
ベラジオオペラ(5歳、キャリア11戦)
ホウオウビスケッツ(5歳、キャリア14戦)
ラヴェル(5歳、キャリア14戦)
ロードデルレイ(5歳、キャリア9戦)
今年も上記の中から何頭かが馬券に絡む可能性は高いだろうと考えています。
(2) 前走
過去10年間の大阪杯において、好成績を挙げているのは有馬記念、中山記念、金鯱賞、京都記念の4レースからの臨戦馬。
《大阪杯前走別成績》※過去10年
有馬記念 :2-2-0-8(3着内率 33.3%)
京都記念 :1-3-2-16(3着内率 27.3%)
中山記念 :2-1-2-17(3着内率 22.7%)
金鯱賞 :3-2-1-22(3着内率 21.4%)
*上記小計:8-8-5-63(3着内率 25.0%)
この10年間で連対馬20頭中16頭が該当していますので今年も要注意になりそうですね。
ちなみに上記4レースから臨戦してきた馬は以下の12頭。
とりあえず連対馬の候補としてピックアップしておきたいと思います。
《前走有馬記念出走馬》
④ベラジオオペラ
⑤ジャスティンパレス
*1着馬のレガレイラは骨折手術後放牧中、2着馬のシャフリヤールは引退、3着馬のダノンデサイルはドバイ参戦
《前走中山記念出走馬》
①シックスペンス
②エコロヴァルツ
⑩カラテ
⑫アルナシーム
*3着馬馬のソウルラッシュはドバイ参戦
《前走金鯱賞出走馬》
②ホウオウビスケッツ
③キングズパレス
④デシエルト
*勝ち馬のクイーンズウォークは次走Vマイル出走予定
《前走京都記念出走馬》
①ヨーホーレイク
④バビット
⑤ソールオリエンス
今年の大阪杯は、それぞれのレースの上位入線馬が大挙してドバイに遠征していることもなく、上記の中から複数頭が好走する可能性は高そうですね。
(多数の有力馬が高額賞金のサウジCに出走して、レース傾向がガラッと変わったフェブラリーSのようなケースもありますので、大阪杯とドバイの出走馬には注意が必要)
以上、大阪杯の好走データ(その1)についての見解でした。
それではまたお会いしましょう。