近年のAJCC過去データを確認すると、かなり顕著な傾向が見られます。
それは「前走で上がり3F3位以内の末脚を繰り出していた馬」が、毎年のように好走していること。
ちなみにこのデータも2023年は不発に終わっていますが、とりあえず以下に具体的な好走例を挙げてみます。
24年
②ボッケリーニ
前走チャレンジC2着(GⅢ)上がり最速
③クロミナンス
前走ノベンバーS1着(3勝クラス)上がり最速
23年
該当馬の好走なし
22年
③ボッケリーニ
前走中日新聞杯4着 上がり3位
21年
①アリストテレス
前走菊花賞2着 上がり最速
③ラストドラフト
前走アルゼンチン共和国杯2着 上がり2位
20年
③ラストドラフト
前走中日新聞杯2着 上がり3位
19年
②フィエールマン
前走菊花賞1着 上がり最速
18年
①ダンビュライト
前走サンタクロースS1着 上がり2位
17年
①タンタアレグリア
前走天皇賞春4着 上がり最速
②ゼーヴィント
前走福島記念2着 上がり3位
16年
②スーパームーン
前走ディセンバーS2着 上がり2位
③ショウナンバッハ
前走ジャパンC12着 上がり最速
15年
①クリールカイザー
前走ステイヤーズS3着 上がり2位
②ミトラ
前走福島記念1着 上がり3位
※丸数字は着順を示します。
上記過去10年間で3着内30頭中14頭が前走上がり3位以内の馬。
もう少し絞れば、3着内30頭中11頭が前走重賞で上がり3位以内の馬。
(上記太字部を参照)
AJCCが開催される中山芝2200mは先行馬有利の印象が強いものの、近年は明らかに末脚勝負の傾向が見られますね。
このデータを見る限り、本命候補はやはり前走上がり3位以内(特に重賞で上がり3位以内)の馬から選ぶのが基本になるような気がします。
ちなみに今年は下記の8頭が前走重賞で上がり3位以内を繰り出した馬に該当しています。
アラタ
前走福島記念1着(GⅢ)上がり最速
ディープモンスター
前走チャレンジC2着(GⅡ)上がり2位
ニシノレヴナント
前走天皇賞秋10着(GⅠ)上がり2位
ビザンチンドリーム
前走菊花賞5着(GⅠ)上がり最速
ボーンディスウェイ
前走中山金杯3着(GⅢ)上がり3位
マテンロウレオ
前走中日新聞杯3着(GⅢ)上がり3位
ライラック
前走エリザベス女王杯6着(GⅠ)上がり最速
レーベンスティール
前走天皇賞8着(GⅠ)上がり3位
上記のうちニシノレヴナント、ビザンチンドリーム、ライラック、レーベンスティールの3頭は、前走GⅠで上がり3位以内の好走パターンに該当していますので、特に注意が必要だろうと思います。
以上、AJCCにおける前走の上がり実績についての見解でした。
それではまたお会いしましょう。