ジャパンC(社台系)


ジャパンCは日本ダービーや有馬記念を押さえて、現在の日本の最高賞金額を誇るGⅠですが、近年は海外の高額賞金レースが数多く開催されていることもあって、一流の外国馬はむしろジャパンCを避けているような傾向さえ見られます。

(もちろんこれは日本独特の高速芝の影響もあるとは思いますが)

そのため、近年のジャパンCにおける外国馬の成績は惨憺たるもので、2006年以降の18年間で馬券に絡んだ54頭中53頭が日本馬。

ジャパンCにおける外国馬の好走となると、アルカセットが勝った2005年(19年前)まで遡らなければなりません。

但し、今年は久しぶりに海外の有力馬が複数頭参戦していて、しかもディープインパクト産駒の外国馬が参戦していることもあって、あるいは久しぶりに外国馬が勝ち負けする可能性も考えられますが、日本馬の中で注目は言うまでもなく社台系生産馬。

以下にアルカセットが勝った翌年以降の事例をピックアップしてみましたが、社台系生産牧場出身の馬が、面白いくらいに馬券に絡んでいることが分かります。

《社台系生産馬の好走例》

23年

①イクイノックス(生産:ノーザンF)
②リバティアイランド(生産:ノーザンF)
③スターズオンアース(生産:社台F)*

22年

①ヴェラアズール(生産:白老F)*
②シャフリヤール(生産:ノーザンF)
③ヴェルトライゼンデ(生産:ノーザンF

21年

②オーソリティ(生産:ノーザンF)
③シャフリヤール(生産:ノーザンF)

20年

①アーモンドアイ(生産:ノーザンF)

19年

①スワーヴリチャード(生産:ノーザンF)*
②カレンブーケドール(生産:社台F)
③ワグネリアン(生産:ノーザンF)

18年

①アーモンドアイ(生産:ノーザンF)
③スワーヴリチャード(生産:ノーザンF)

17年

①シュヴァルグラン(生産:ノーザンF)
②レイデオロ(生産:ノーザンF)

16年

②サウンズオブアース(生産:社台F)*
③シュヴァルグラン(生産:ノーザンF)

15年

①ショウナンパンドラ(生産:白老F)
②ラストインパクト(生産:白老F)*
③ラブリーデイ(生産:ノーザンF)

14年

①エピファネイア(生産:ノーザンF)
②ジャスタウェイ(生産:白老F)
③スピルバーグ(生産:社台F)

13年

①ジェンティルドンナ(生産:ノーザンF)
②デニムアンドルビー(生産:ノーザンF)
③トーセンジョーダン(生産:ノーザンF)

12年

①ジェンティルドンナ(生産:ノーザンF)
②オルフェーヴル(生産:白老F)
③ルーラーシップ(生産:ノーザンF)

11年

①ブエナビスタ(生産:ノーザンF)
②トーセンジョーダン(生産:ノーザンF)

10年

①ローズキングダム(生産:ノーザンF)
②ブエナビスタ(生産:ノーザンF)
③ヴィクトワールピサ(生産:社台F)*

09年

②オウケンブルースリ(生産:ノーザンF)
③レッドディザイア(生産:社台F)

08年

①スクリーンヒーロー(生産:社台F)*

07年

①アドマイヤムーン(生産:ノーザンF)
②ポップロック(生産:ノーザンF)

06年

①ディープインパクト(生産:ノーザンF)
②ドリームパスポート(生産:白老F)

※丸数字はジャパンCの着順を示します。

上記は2006年以降の好走馬をピックアップしてみましたが、とりあえず直近6年間で見ると、社台系生産馬が14頭(内ノーザンF生産馬が11頭)好走。

そしてこれはジャパンCの好走パターンとして過去何度もご紹介しているものですが、「社台系生産馬+外国人騎手」

(上記*印を付けた馬)の組み合わせが毎年のように好走。

その好走馬の数は過去18年間で23頭。

(2010年以降14年連続で該当馬が好走)

これはどう考えても「社台系生産馬+外国人騎手」の組み合わせは激アツと言えそうですね。

今年の出走馬の中で、このゴールデンパターンに該当する馬は以下の3頭。

チェルヴィニア(ノーザンF生産馬&ルメール騎手)

ジャスティンパレス(ノーザンF生産馬&C.デムーロ騎手)

ドゥレッツァ(ノーザンF生産馬&ビュイック騎手)

この3頭はとりあえず要注意としてチェックしておきたいと思います。

以上、ジャパンCにおける社台系についての見解でした。

それではまたお会いしましょう。


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