天皇賞秋は宝塚記念や安田記念と同様、4歳以上の古馬が58kg（牝馬と3歳牡馬は56kg）の斤量を背負うＧⅠ。

この斤量を克服できるかどうかが重要なポイントになりますが、意外とこれは見落とされがちなポイントですね。

過去の天皇賞秋の成績を見ると、56kgの軽斤量で出走できる3歳馬がちょくちょく好走するケースが見られるように、斤量を克服できるかどうかは天皇賞秋を攻略するための重要な好走条件の一つと言えるでしょう。

ここで私が注目している好走パターンをご紹介すると、

「近2走以内に58kg（牝馬と3歳牡馬56kg）以上を背負いＧⅡ以上で3着以内に好走」

この条件に該当する馬を狙うこと。

以下に過去10年間の具体例をピックアップしてみますが、面白いようにこの条件の該当馬が好走しています。

23年

① イクイノックス（前走宝塚記念1着・58kg）

②ジャスティンパレス（前走宝塚記念3着・58kg）

③プログノーシス（前走札幌記念1着・58kg）

22年

① イクイノックス（前走日本ダービー2着・57kg・3歳馬）

21年

①エフフォーリア（前走日本ダービー2着・57kg・3歳馬）

②グランアレグリア（前走安田記念2着・56kg・牝馬）

20年

①アーモンドアイ（前走安田記念2着・56kg・牝馬）

②フィエールマン（前走天皇賞春1着・58kg）

③クロノジェネシス（前走安田記念1着・56kg・牝馬）

19年

①アーモンドアイ（前走安田記念3着・56kg・牝馬）

③アエロリット（前走安田記念2着・56kg・牝馬）

18年

③キセキ（前走毎日王冠3着・58kg）

17年

①キタサンブラック（前々走天皇賞春1着・58kg）

②サトノアラジン（前走宝塚記念1着・58kg）

16年

①モーリス（前々走安田記念2着、58kg）

15年

①ラブリーデイ（前走京都大賞典1着、58kg）

14年

③イスラボニータ（前走セントライト記念1着、56kg、3歳馬）

13年

②ジェンティルドンナ（前走宝塚記念3着、56kg、牝馬）

③エイシンフラッシュ（前走毎日王冠1着、58kg）

※丸数字は天皇賞秋の着順を示します。

過去10年間を振り返ってみましたが、馬券に絡んだ30頭中16頭が該当していますので、今年も要注意と言えそうですね。

ちなみに今年の出走登録馬を確認すると、以下の4頭がこの好走データに該当しています。

ステラヴェローチェ
＊前々走札幌記念3着・58kg

ソールオリエンス
＊前走宝塚記念2着・58kg

ノースブリッジ
＊前走札幌記念1着・58kg

ベラジオオペラ
＊前々走大阪杯1着・58kg
＊前走宝塚記念3着・58kg

上位人気が想定されるソールオリエンス、ベラジオオペラはもちろん有力ですが、他の2頭も軽視は禁物だろうと思います。

以上、天皇賞秋における斤量実績についての見解でした。

それではまたお会いしましょう。