ジャパンCは日本ダービーや有馬記念を押さえて、現在の日本の最高賞金額を誇るGⅠ。
と言いながら、近年は日本の経済力の低下もあり、海外の高額賞金レースが数多く開催されていることも相まって、一流の外国馬はむしろ日本(ジャパンC)を避けて転線するような傾向さえ見られます。
(もちろんこれは日本独特の高速芝の影響もあるとは思いますが)
そのためもあって近年のジャパンCにおける外国馬の成績は惨憺たるもので、2006年以降の17年間で、馬券に絡んだ51頭中なんと50頭が日本馬。
ジャパンCにおける外国馬の好走となると、アルカセットが勝った2005年(17年前)まで遡らなければなりません。
このように成績面では圧倒している日本馬ですが、その中でも特に目に付くのはやはり社台グループの活躍。
以下にアルカセットが勝った翌年以降の事例をピックアップしてみましたが、社台系生産牧場出身の馬が、面白いくらいに馬券に絡んでいることが分かります。
《社台系生産馬の好走例》
22年
①ヴェラアズール(生産:白老F)*
②シャフリヤール(生産:ノーザンF)*
③ヴェルトライゼンデ(生産:ノーザンF)*
21年
②オーソリティ(生産:ノーザンF)*
③シャフリヤール(生産:ノーザンF)
20年
①アーモンドアイ(生産:ノーザンF)*
19年
①スワーヴリチャード(生産:ノーザンF)*
②カレンブーケドール(生産:社台F)
③ワグネリアン(生産:ノーザンF)
18年
①アーモンドアイ(生産:ノーザンF)*
③スワーヴリチャード(生産:ノーザンF)*
17年
①シュヴァルグラン(生産:ノーザンF)*
②レイデオロ(生産:ノーザンF)*
16年
②サウンズオブアース(生産:社台F)*
③シュヴァルグラン(生産:ノーザンF)
15年
①ショウナンパンドラ(生産:白老F)
②ラストインパクト(生産:白老F)*
③ラブリーデイ(生産:ノーザンF)
14年
①エピファネイア(生産:ノーザンF)*
②ジャスタウェイ(生産:白老F)
③スピルバーグ(生産:社台F)
13年
①ジェンティルドンナ(生産:ノーザンF)*
②デニムアンドルビー(生産:ノーザンF)
③トーセンジョーダン(生産:ノーザンF)*
12年
①ジェンティルドンナ(生産:ノーザンF)
②オルフェーヴル(生産:白老F)
③ルーラーシップ(生産:ノーザンF)*
11年
①ブエナビスタ(生産:ノーザンF)
②トーセンジョーダン(生産:ノーザンF)*
10年
①ローズキングダム(生産:ノーザンF)
②ブエナビスタ(生産:ノーザンF)*
③ヴィクトワールピサ(生産:社台F)*
09年
②オウケンブルースリ(生産:ノーザンF)
③レッドディザイア(生産:社台F)
08年
①スクリーンヒーロー(生産:社台F)*
07年
①アドマイヤムーン(生産:ノーザンF)
②ポップロック(生産:ノーザンF)*
06年
①ディープインパクト(生産:ノーザンF)
②ドリームパスポート(生産:白老F)
※丸数字はジャパンCの着順を示します。
上記は2006年以降の好走馬をピックアップしてみましたが、とりあえず直近6年間で見ると、社台系生産馬が13頭(内ノーザンF生産馬が11頭)好走。
そしてこれはジャパンCの好走パターンとして過去何度もご紹介しているものですが、「社台系生産馬+外国人騎手」
(上記*印を付けた馬)の組み合わせが毎年のように好走。
その好走馬の数は17年間で21頭。
これはどう考えても「社台系生産馬+外国人騎手」の組み合わせは激アツと言えそうですね。
今年の出走馬の中で、このゴールデンパターンに該当する馬は以下の6頭。
イクイノックス(ノーザンF生産馬&ルメール騎手)
スタッドリー(白老F生産馬&マーカン騎手)
ヴェラアズール(白老F生産馬&ドイル騎手)
ダノンベルーガ(ノーザンF生産馬&モレイラ騎手)
ショウナンバシット(ノーザンF生産馬&M.デムーロ騎手)
スターズオンアース(社台F生産馬&ビュイック騎手)
この6頭はとりあえず要注意としてチェックしておきたいと思います。
以上、ジャパンCにおける社台系についての見解でした。
それではまたお会いしましょう。