過去10年間を振り返ってみると、2020年こそコントレイルやデアリングタクトといった、非社代のスーパーホースが大活躍したものの、それ以外の年のクラシック戦線はほぼ社台系生産馬の独断場。
今年の結果を再確認してみると、三冠レースでは昨年同様社台系生産馬が好成績を挙げており、特にノーザンF生産馬は圧倒的とも言える存在感を示していることが分かります。
◾️2023年皐月賞
①ソールオリエンス(社台F生産馬)
②タスティエーラ(ノーザンF生産馬)
◾️2023年日本ダービー
①タスティエーラ(ノーザンF生産馬)
②ソールオリエンス(社台F生産馬)
◾️2023年菊花賞
①ドゥレッツァ(ノーザンF生産馬)
②タスティエーラ(ノーザンF生産馬)
③ソールオリエンス(社台F生産馬)
◾️2023年桜花賞
①リバティアイランド(ノーザンF生産馬)
②コナコースト(ノーザンF生産馬)
③ペリファーニア(ノーザンF生産馬)
◾️2023年オークス
①リバティアイランド(ノーザンF生産馬)
②ハーパー(ノーザンF生産馬)
◾️2023年秋華賞
①リバティアイランド(ノーザンF生産馬)
②マスクトディーヴァ(社台F生産馬)
③ハーパー(ノーザンF生産馬)
エリザベス女王杯はもちろんクラシックではありませんが、社台グループ生産馬が毎年のように馬券に絡んでいるのも事実。
軽く調べてみると、1996年以降25年連続して社台系生産馬が好走しており、以下にとりあえず過去10年間の好走例を挙げてみます。
22年
①ジェラルディーナ(ノーザンF生産馬)
21年
②ステラリア(社台F生産馬)
③クラヴェル(ノーザンF生産馬)
20年
①ラッキーライラック(ノーザンF生産馬)
②サラキア(ノーザンF生産馬)
③ラヴズオンリーユー(ノーザンF生産馬)
19年
①ラッキーライラック(ノーザンF生産馬)
③ラヴズオンリーユー(ノーザンF生産馬、3歳馬)
18年
①リスグラシュー(ノーザンF生産馬)
17年
③ミッキークイーン(ノーザンF生産馬)
16年
①クイーンズリング(社台F生産馬)
②シングウィズジョイ(社台F生産馬)
③ミッキークイーン(ノーザンF生産馬)
15年
①マリアライト(ノーザンF生産馬)
②ヌーヴォレコルト(社台F生産馬)
③タッチングスピーチ(ノーザンF生産馬、3歳馬)
14年
①ラキシス(ノーザンF生産馬)
②ヌーヴォレコルト(社台F生産馬、3歳馬)
③ディアデラマドレ(ノーザンF生産馬)
13年
②ラキシス(ノーザンF生産馬、3歳馬)
③アロマティコ(ノーザンF生産馬)
※丸数字はエリザベス女王杯の着順を示します。
とりあえず過去10年間で3着内に好走した30頭中21頭が社台系生産馬。
更に2017年以降は、社台系の中でもほとんどノーザンF生産馬のみが好走していますので、とりあえずノーザンF生産馬をチェックすれば問題ない感じですかね?
ちなみに今年は以下6頭がノーザンF生産馬に該当しています。
《ノーザンF生産馬》
ククナ
サリエラ
ジェラルディーナ
ディヴィーナ
ハーパー
ブレイディヴェーグ 3歳馬
こうして見るとハーパーとブレイディヴェーグの2頭がなんとなく有力そうに見えるものの、他の4頭も当然ながら注意が必要だろうと思います。
以上、エリザベス女王杯における社台系についての見解でした。
それではまたお会いしましょう。