アイビスSDは新潟直線千メートル(直千)で開催されるGⅢ戦。
日本唯一の変則コースで開催される重賞だけに、いくつかの特徴的な傾向が見られますが、今日と明日の2回で軽く近年の傾向を確認しておきたいと思います。
(1) 直結レース
近年、韋駄天Sの好走馬がアイビスSDで好走するケースが目立ちます。
韋駄天Sは2014年に新設されたOP特別の一戦ですが、アイビスSDと同じ新潟直千で開催されることもあり、このレースで3着以内に入線した馬が2014〜2017年の4年連続でアイビスSDでも好走。
2018年は不発に終わったものの、2019年、2020年は再び韋駄天S好走馬が1・2着に好走。
2021年、2022年は前走韋駄天S4着以内の馬もアイビスSDで好走しており、ほぼ直結レースと呼べるような結果を示しています。
22年
①ビリーバー(前走韋駄天S6番人気4着)
②シンシティ(前走韋駄天S9番人気3着)
21年
②ライオンボス(前走韋駄天S1番人気9着)
20年
① ジョーカナチャン(前走韋駄天S5番人気2着)
②ライオンボス(前走韋駄天S1番人気1着)
19年
①ライオンボス(前走韋駄天S1番人気1着)
②カッパツハッチ(前走韋駄天S3番人気2着)
18年
*前走韋駄天Sの好走馬なし
17年
①ラインミーティア(前走韋駄天S3番人気4着)
②フィドゥーシア(前走韋駄天S2番人気1着)
16年
②ネロ(前走韋駄天1番人気S2着)
③プリンセスムーン(前走韋駄天2番人気S1着)
15年
③アースソニック(前々走韋駄天S5番人気3着)
14年
①セイコウライコウ(前々走韋駄天S2番人気1着)
③アースソニック(前々走韋駄天S5番人気3着)
※丸数字はアイビスSDの着順を示します。
この結果を見る限り韋駄天Sの好走馬は当然ながら軽視は禁物ですね。
今年は7頭が前走韋駄天S組該当しています。
②ファイアダンサー 9番人気
③トキメキ 4番人気
⑥レジェーロ 16番人気
⑦スティクス 1番人気
⑪シンシティ 2番人気
⑬ライオンボス 13番人気
⑭スワーヴシャルル 8番人気
※丸数字は韋駄天Sの着順を示します
過去の傾向から考えると、3着以内に好しているファイアダンサー、トキメキ、1番人気に支持されながら7着に沈んだスティクス、同じく2番人気に支持されながら11着に沈んだシンシティ、以上の4頭は特に要注意と考えるべきしょう。
(2) 外枠有利
これは非常に有名なセオリーの一つですが、新潟直千は外枠有利な舞台。
このことは半ば常識とはいえ、今年のJRAホームページにも掲載されていますので、以下に引用してみます。
※2023年JRAホームページより引用
過去に遡ると2002年以降21年連続6枠から8枠の馬が連対中とのことですが、「迷ったら外枠」はこのレースの攻略法の一つなのだろうと思います。
以上、アイビスSDにおける好走データについての見解(その1)でした。
それではまたお会いしましょう。