安田記念は以下の通り過去10年間で半数の5度が3連単10万馬券超えの波乱含みの重賞。

それも2021年は単勝1.5倍のグランアレグリアが、2016年は単勝1.7倍のモーリスが、2014年は単勝1.7倍のジャスタウェイがきっちり連対して、それでも3連単10万馬券超えですので、いかにヒモ荒れ傾向が強いかお分かりいただけると思います。

《安田記念3連単配当（過去10年間）》

2022年：64,140円
2021年：110,420円（グランアレグリア参戦）
2020年：11,240円（アーモンドアイ参戦）
2019年：43,720円（アーモンドアイ参戦）
2018年：63,280円
2017年：283,000円
2016年：153,560円（モーリス参戦）
2015年：127,190円（モーリス参戦）
2014年：373,470円（ジャスタウェイ参戦）
2013年：62,800円

以上のことを前提にして、安田記念の傾向を確認して行きましょう。

(1) 前走大阪杯組の不振

以前はよく馬券に絡んできた前走大阪杯組ですが、最近は全く不振なのが前走大阪杯組。

以下に過去7年間の前走大阪杯組の成績を記載してみました、該当馬10頭が出走して0-0-1-9とほぼ全滅。

2018年は1番人気のスワーヴリチャードがかろうじて3着に入線しているとはいえ、過去7年間ではこの1頭のみが大阪杯組の好走事例。

22年

前走大阪杯の出走馬なし

21年

⑥カデナ（大阪杯6着）
⑧サリオス（大阪杯5着）

20年

⑦ダノンキングリー（前走大阪杯3着）

19年

⑤サングレーザー（前走大阪杯12着）
⑧ステルヴィオ（前走大阪杯14着）
⑩ペルシアンナイト（前走大阪杯11着）

18年

③スワーヴリチャード（前走大阪杯1着）
⑥ペルシアンナイト（前走大阪杯2着）

17年

⑦ステファノス（前走大阪杯2着）

16年

⑤イスラボニータ（前走大阪杯5着）

※丸数字は安田記念の着順を示します。

今年は前走大阪杯勝ち馬のジャックドールが出走を予定していますが、近年の傾向から考えると過信は禁物だろうと思います。

(2) 牝馬が優勢

このデータは今年のＪＲＡホームベージに掲載されているものでしたが、近年の安田記念は牝馬が優秀な成績を残しています。

＊2023年ＪＲＡホームページより引用

近年はアーモンドアイやグランアレグリア、アエロリットなど、ＧⅠ好走の常連とも言えるスーパー牝馬が出走していたことと無関係ではないとは思うものの、それでも連対率で3倍以上の開きがありますので、有力牝馬には要注意だろうと思います。

今年は以下4頭の牝馬が出走登録しており、特にメイケイエールを除く3頭は全てＧⅠ連対実績がありますので、本命候補として注目しています。

ソダシ
ソングライン
ナミュール
メイケイエール

以上、安田記念の好走データ（その1）についての見解でした。

それではまたお会いしましょう。