Vマイルは東京芝1600mで開催される牝馬限定のGⅠ戦。
一時期はウオッカ、ブエナビスタ、アパパネといった歴史的名馬が勝ち続け、やや配当妙味に欠ける一面もありましたが、近年は2015年の3連単2,000万馬券を筆頭に、しばしば高額配当が飛び出す波乱含みの重賞。
しかし、今から振り返ってみても、3連単2,000万馬券はとんでもない配当ですね!
以下に過去9年間の3連単配当を記載してみますが、単勝1.4倍のアーモンドアイが4馬身差で圧勝した2020年以外、上位人気馬だけで決着した年が一度もありません。
22年:43,780円(4番人気→3番人気→6番人気)
21年:28,750円(1番人気→11番人気→3番人気)
20年:7,340円(1番人気→4番人気→5番人気)
19年:175,040円(6番人気→4番人気→11番人気)
18年:63,640円(8番人気→1番人気→7番人気)
17年:918,700円(6番人気→11番人気→7番人気)
16年:48,310円(7番人気→1番人気→2番人気)
15年:20,705,810円(5番人気→12番人気→18番人気)
14年:407,940円(14番人気→3番人気→6番人気)
今年は牝馬ニ冠のスターズオンアース、昨年のVマイル勝ち馬でGⅠを3勝しているソダシ、昨年の安田記念を勝ったソングライン、秋華賞馬スタニングローズなどが出走を予定していますが、果たしてどのような決着になることか。
さて、今回はVマイルの好走ローテを見ていきたいと思いますが、近年の注目は前走阪神牝馬Sからの臨戦馬。
阪神牝馬Sは2017年から阪神外回り芝1600m(それまでは阪神内回り芝1400m)に変更されており、いきなりこの年に阪神牝馬Sからの臨戦馬がVマイルで1・3着に好走。
更に翌2018年は前走阪神牝馬S組が1〜3着を独占し、2019年は単勝11番人気のクロコスミアが3着に入線。
2020年、2021年もやはり前走阪神牝馬S組からVマイルの好走馬が出いましたが、昨年(2022年)は2017年以降では初めて不発。
昨年不発に終わっているだけに、今年は注目のローテーションになりますが…
とはいえ、阪神牝馬Sは以下の通り、かなり直結度の高いレースであることは間違いありません。
22年:前走阪神牝馬Sからの臨戦馬は3頭
該当馬の好走なし
21年:前走阪神牝馬Sからの臨戦馬は5頭
③マジックキャッスル(前走阪神牝馬S2番人気2着)5番人気
20年:前走阪神牝馬Sからの臨戦馬は9頭
①サウンドキアラ(前走阪神牝馬S2番人気1着)4番人気
19年:前走阪神牝馬Sからの臨戦馬は9頭
③クロコスミア(前走阪神牝馬S6番人気5着)11番人気
18年:前走阪神牝馬Sからの臨戦馬は10頭
①ジュールポレール(前走阪神牝馬S5番人気5着)8番人気
②リスグラシュー(前走阪神牝馬S1番人気3着)1番人気
③レッドアヴァンセ(前走阪神牝馬S11番人気2着)7番人気
17年:前走阪神牝馬Sからの臨戦馬は7頭
①アドマイヤリード(前走阪神牝馬S3番人気2着)6番人気
③ジュールポレール(前走阪神牝馬S4番人気3着)7番人気
※丸数字はVマイルの着順を示します。
ちなみに今年このパターンに該当しているのは以下の6頭。
《前走阪神牝馬Sからの臨戦馬》
①サウンドビバーチェ 6番人気
②サブライムアンセム 10番人気
⑤アンドヴァラナウト 7番人気
⑥ルージュスティリア 1番人気
⑩イズジョーノキセキ 5番人気
⑫ディヴィーナ 11番人気
※丸数字は阪神牝馬Sの着順を示します。
今年の阪神牝馬Sは3連単配当101万馬券の大波乱だったため、あるいは昨年に引き続き不発の可能性もありますが、このレースを勝ったサウンドビバーチェは穴馬候補として注目しています。
以上、Vマイルにおける好走ローテについての見解でした。
それではまたお会いしましょう。