天皇賞春が開催される芝3200mは、このレースに勝っても秋のジャパンC、有馬記念などの中距離GⅠに繋がるわけではなく、どちらかと言えば社台グループが軽視していたのではないかと思われるような時期がありました。
過去を軽く振り返ってみても、2009年から2017年までの9年間は非社台が7勝しており、しかもこの間に社台の主力とも言えるノーザンF生産馬は1頭も勝っていません。
(但し、この期間も2着・3着には毎年のようにノーザンF生産馬が好走しています)
しかしこの傾向が少し変わってきたように感じるのが2018年からで、この年から目覚めたかのようにノーザンF生産馬が4連勝。
その1年前の2017年からの5年間を確認すると、以下の通りノーザンF生産馬が9頭、社台F生産馬が2頭と、計11頭の社台系が好走。
とりあえず天皇賞春も社台系生産馬が狙い目になってきたと考えていたところ、昨年は再び社台系生産馬が全滅。
22年:阪神開催
*社台系生産馬の好走なし
21年:阪神開催
①ワールドプレミア(ノーザンF生産馬)5歳、3番人気
③カレンブーケドール(社台F生産馬)5歳、4番人気
20年:京都開催
①フィエールマン(ノーザンF生産馬、馬主サンデーR)5歳、1番人気
②スティッフィリオ(社台F生産馬、馬主社台RH)6歳、11番人気
③ミッキースワロー(ノーザンF生産馬)6歳、4番人気
19年:京都開催
①フィエールマン(ノーザンF生産馬、馬主サンデーR)4歳、1番人気
③パフォーマプロミス(ノーザンF生産馬、馬主サンデーR)7歳、8番人気
18年:京都開催
①レインボーライン(ノーザンF生産馬)5歳、2番人気
②シュヴァルグラン(ノーザンF生産馬)6歳、1番人気
17年:京都開催
②シュヴァルグラン(ノーザンF生産馬)5歳、4番人気
③サトノダイヤモンド(ノーザンF生産馬)4歳、2番人気
*丸数字は天皇賞春の着順を示します。
昨年は社台系生産馬が全滅していますので少し迷うところですが、新生京都競馬場のメモリアルな年ですので、今年の天皇賞春は社台系生産馬が好走するような気がしますね。
今年は7頭が社台系生産馬に該当していますが、要注意なのは3頭の4歳馬ですかね?
《ノーザンF生産馬》
アイアンバローズ
ジャスティンパレス 4歳
ディアスティマ
《社台F生産馬》
アスクビクターモア 4歳
シルヴァーソニック
トーセンカンビーナ
ボルドグフーシュ 4歳
近年の傾向から考えると、上記3頭の4歳の社台系生産馬の中から何頭かは馬券に絡みそうな気がして、天皇賞春の本命候補として注目しています。
以上、天皇賞春における社台系についての見解でした。
それではまたお会いしましょう。