京都金杯同様、シンザン記念も一昨年、昨年に引き続き中京での開催。
今日はシンザン記念の好走データをいくつか確認していきますが、(中京開催の)過去データが少ないだけにどこまで使えるかは十分な検討が必要ですし、場合によっては少しアレンジする必要があるかも知れません。
(1) 社台系生産馬
以前はそれほど目立たなかったものの、直近7年間で社台系生産馬が10連対と、圧倒的な好成績が目立ちます。
中でもノーザンF生産馬が8連対。
近年でも好走馬の中からピクシーナイト、アーモンドアイ、ペルシアンナイト、ジュエラーといったGⅠ馬が生まれた出世レースのシンザン記念だけに、社台グループも相当重視しているのでしょうか?
22年
② ソリタリオ(ノーザンF)2番人気
③レッドベルアーム(ノーザンF)3番人気
21年
①ピクシーナイト(ノーザンF)4番人気
②ルークズネスト(ノーザンF)8番人気
20年
①サンクテュエール(ノーザンF)2番人気
19年
①ヴァルディゼール(ノーザンF)4番人気
③ミッキーブリランテ(ノーザンF)2番人気
18年
①アーモンドアイ(ノーザンF)1番人気
②ツヅミモン(社台F)7番人気
17年
②タイセイスターリー(ノーザンF)4番人気
③ペルシアンナイト(追分F)1番人気
16年
①ロジクライ(ノーザンF)8番人気
②ジュエラー(社台F)2番人気
※丸数字は着順を示します。
今年は以下の2頭がノーザンF4生産馬に該当しています。
クファシル(ノーザンF)
トーホーガレオン(ノーザンF)
(2) キャリア4〜6戦馬
過去8年間のシンザン記念は、毎年以下のパターンの馬が毎年好走を続けています。
「キャリア4〜6戦で、前走500万下(1勝クラス)又は重賞に出走」
以下に具体的な事例を挙げてみましょう。
22年
② ソリタリオ 2番人気
*キャリア4戦、前走こうやまき賞(1勝クラス)1着
21年
③ バスラットレオン 2番人気
*キャリア4戦、前走朝日杯FS(GⅠ)4着
20年
② プリンスリターン 5番人気
*キャリア5戦、前走朝日杯FS(GⅠ)5着
③ コルテジア 9番人気
*キャリア4戦、前走デイリー杯2歳S(GⅡ)8着
19年
②マイネルフラップ 10番人気
*キャリア6戦、前走千両賞(500万下)1着
18年
③カシアス 4番人気
*キャリア5戦、前走朝日杯FS(GⅠ)7着
17年
①キョウヘイ 8番人気
*キャリア5戦、前走千両賞(500万下)2着
16年
①ロジクライ 8番人気
*キャリア4戦、前走千両賞(500万下)4着
③シゲルノコギリザメ 11番人気
*キャリア5戦、前走阪神500万下1着
15年
①グァンチャーレ 2番人気
*キャリア5戦、前走東スポ杯2歳S(GⅢ)7着
②ロードフェリンチェ 9番人気
*キャリア5戦、前走千両賞(500万下)5着
③ナヴィオン 3番人気
*キャリア5戦、前走朝日杯FS(GⅠ)11着
※丸数字はシンザン記念の着順を示します。
今年は以下の2頭が上記の好走パターンに該当しており、注意が必要だろうと思います。
スズカダブル
*キャリア5戦、前走朝日杯FS(GⅠ)13着
ペースセッティング
*キャリア4戦、前走万両賞(1勝クラス)2着
(3) 前走12月出走馬
東西金杯の事前検討でも書きましたが、絞りにくい冬場のレースは休み明けはマイナス。
過去8年間のシンザン記念を見ても、3着内に好走した24頭中14頭が前走12月、8頭が前走11月と、比較的順調に使われている馬が好成績を挙げていることがわかります。
【シンザン記念好走馬前走時期】
22年:①12月・②12月・③11月
21年:①11月・②11月・③12月
20年:①10月・②12月・③11月
19年:①11月・②12月・③12月
18年:①10月・②12月・③12月
17年:①12月・②11月・③12月
16年:①12月・②11月・③12月
15年:①11月・②12月・③12月
※丸数字はシンザン記念の着順を示します。
なお、前走10月で勝った馬2頭のうちの1頭(18年1着)はアーモンドアイで、これくらいのレベルになると前走が何月かなんて関係ありませんが、普通は前走10月以前は大幅にマイナス。
今年の出走馬の中で、前走10月以前のマイナスデータに該当しているのは以下の1頭。
《前走10月以前出走馬》
シンゼンイズモ
更に今年は以下の3頭が前走12月のプラスデータに該当しています。
《前走12月出走馬》
サンライズピース
スズカダブル
ペースセッティング
過去データから考えると、この中から1〜2頭が好走しても驚けないだろうと思います。
(4) 前走上がり2位以内 & 4着以下の無い馬が有力
このデータは今年のJRAホームページに掲載されているものですが、過去5年間のシンザン記念は前走で上がり2位以内の末脚を繰り出し、かつこれまでに4着以内が無い馬が勝利しているとのこと。
今年は以下2頭がこのパターンに該当しており、やはり注意が必要だろうと思います。
クファシル
ライトクオンタム
以上、シンザン記念の好走データについての見解でした。
それではまたお会いしましょう。