近年の有馬記念の好走馬を確認すると、かなり顕著な傾向が見られます。
それは3歳時に菊花賞で3着内に好走した馬か、あるいは菊花賞で2番人気以内に支持されていた馬が、昨年を除いてほぼ毎年のように好走し続けていること。
昨年不発に終わったとはいえ、以前から有馬記念と菊花賞は強い関連性があると言われていますので、当然今年も無視はできません。
以下に具体的な好走例を挙げてみましょう。
21年
該当馬の好走なし
20年
③フィエールマン(菊花賞7番人気1着)
19年
③ワールドプレミア(菊花賞3番人気1着)
18年
①ブラストワンピース(菊花賞1番人気4着)
17年
①キタサンブラック(菊花賞5番人気1着)
16年
①サトノダイヤモンド(菊花賞1番人気1着)
②キタサンブラック(菊花賞5番人気1着)
③ゴールドアクター(菊花賞7番人気3着)
15年
①ゴールドアクター(菊花賞7番人気3着)
②サウンズオブアース(菊花賞4番人気2着)
③キタサンブラック(菊花賞5番人気1着)
14年
②トゥザワールド(菊花賞2番人気16着)
③ゴールドシップ(菊花賞1番人気1着)
13年
①オルフェーヴル(菊花賞1番人気1着)
②ウインバリアシオン(菊花賞2番人気2着)
③ゴールドシップ(菊花賞1番人気1着)
※丸数字は有馬記念の着順を示します。
上記の9年間で3着内に入線した27頭中15頭が菊花賞で3着以内に好走していたか、あるいは菊花賞で2番人気以内に支持されていた馬。
ちなみに2014年の勝ち馬ジェンティルドンナ、2017年2着馬クイーンズリング、2019年の勝ち馬リスグラシュー、2020年の勝ち馬クロノジェネシス、2020年2着馬のサラキア、2021年3着馬のクロノジェネシスは牝馬のため菊花賞には出走していませんので、この6頭を除外して考えると、更に菊花賞との相関関係が強いように感じますね。
(要するに牡馬に限定すれば、牝馬6頭を除く21頭中15頭か菊花賞好走馬か、あるいは菊花賞で2番人気以内に支持されていた馬)
有馬記念も菊花賞も右回り・非根幹距離の長距離戦で、共に6回コーナーを回る点も同じ。
非常に類似したコースのGⅠ(菊花賞)で好走実績のある馬が、有馬記念でも好走するのはむしろ当然のことなのかも知れません。
ちなみに今年の出走馬の中では、以下の4頭が菊花賞3着以内、又は菊花賞2番人気以内の好走パターンに該当しています。
アリストテレス(菊花賞4番人気2着)
ジャスティンパレス(菊花賞4番人気3着)
タイトルホルダー(菊花賞4番人気1着)
ボルドグフーシュ(菊花賞7番人気2着)
過去データから考えると、この中から1〜2頭馬券に絡む可能性もありそうで、私自身も大いに注目しています。
以上、有馬記念における菊花賞好走馬についての見解でした。
それではまたお会いしましょう。