これは毎年書いていることですが、エリザベス女王杯における好走傾向の中で私が最も重視しているのは、やはり牡馬との対戦実績。
特に以下に該当する馬が2011〜2019年までの10年間で9度(16頭)好走しており、エリザベス女王杯攻略のために最も重要な好走データの一つになるだろうと感じています。
「近5走以内に牡馬混合重賞で3着以内か、または重賞以外の牡馬混合レースで1着の実績を持つ馬(但し前走重賞以外の馬は除く)」
以下に具体的な好走例を挙げてみます。
21年
①アカイイト(前々走垂水S1着)10番人気
③クラヴェル(前走新潟記念3着)9番人気
20年
①ラッキーライラック(前走札幌記念3着)1番人気
②
サラキア(前々走小倉日経OP1着)5番人気
③ラヴズオンリーユー(前々走鳴尾記念2着)3番人気
19年
①ラッキーライラック(4走前中山記念2着)3番人気
③ラヴズオンリーユー(4走前牡馬混合新馬戦1着)1番人気
18年
①リスグラシュー(5走前東京新聞杯1着)3番人気
③モズカッチャン(前走札幌記念3着)1番人気
17年
②クロコスミア(前々走WASJ1着)9番人気
③ミッキークイーン(前走宝塚記念3着)3番人気
16年
※該当馬の好走なし
15年
①マリアライト(3走前緑風S1着・1600万下)6番人気
②ヌーヴォレコルト(前走オールカマー2着)1番人気
14年
①ラキシス(前走オールカマー2着)3番人気
13年
③アロマティコ(前々走佐渡S1着・1600万下)5番人気
12年
①レインボーダリア(3走前五稜郭S1着・1600万下)7番人気
※丸数字は着順を示します。
昨年は3連単339万馬券の大波乱となりましたが、それでも見事にこのデータ通りの決着だったことを考えると、この好走データの有効性がご理解頂けるのではないかと思います。
そもそもいくら強いと言っても、一部の超A級牝馬を除けば牝馬が牡馬に劣ることは間違いなく、重賞に出走してくるような牡馬にはたいていの牝馬では太刀打ちできません。
そんな中で揉まれ、かつ好走した実績を持つ牝馬にとっては、エリザベス女王杯といっても一気に相手関係が楽になりますので、上記の結果はまさにそのことを証明しているように感じます。
今年の出走登録馬を確認すると、以下の11頭が上記好走データに該当していました。
アカイイト(4走前金鯱賞3着)
イズジョーノキセキ(前々走垂水S1着)
ウインキートス(前走オールカマー3着、他)
ウインマイティー(前走京都大賞典3着)
ウインマリリン(前走札幌記念3着、他)
クリノプレミアム(前々走京成杯AH3着)
ジェラルディーナ(前走オールカマー1着、他)
スタニングローズ(5走前こぶし賞1着)
デアリングタクト(前々走宝塚記念3着、他)
フィオリキアリ(3走前五稜郭S1着)
ローザノワール(5走前ディセンバーS1着)
今年は例年に無く該当馬が多いですが、過去の傾向から考えるとこの中から複数頭が好走する可能性もありそうで、要注意だろうと思います。
以上、エリザベス女王杯における牡馬混合戦実績についての見解でした。
それではまたお会いしましょう。