3歳牝馬三冠レースの最終戦、今年の秋華賞は昨年に引き続き阪神開催となりますが、この開催条件の変更が果たしてどのようなドラマにつながるか?
戦前ではスターズオンアース1強の雰囲気が漂っているものの、前走後に両前脚の骨折(幸い軽傷との発表でしたが)が発生した影響がどう出るか?
本日からの3日間で近年の秋華賞の傾向を確認して行きたいと思いますので、読者の皆様の予想の参考にしてください。
(1) 前走紫苑S組
秋華賞トライアルの紫苑Sは、以前は本番につながらないトライアルの代表格で、2004年から2015年までの12年間では、前走紫苑S組の秋華賞成績は1-0-0-43とほぼ全滅。
この間で唯一馬券に絡んだのは14年の勝ち馬ショウナンパンドラ1頭のみで、紫苑Sからの臨戦馬は原則軽視がセオリーでしたが、ところが2016年からはこの傾向が一変。
この年に紫苑Sが重賞に昇格したことで、例年になく有力馬が集結したこともあって、2016年の秋華賞は前走紫苑S組(ヴィブロス・パールコード)がワンツーゴール。
更に2017年は紫苑S勝ち馬のディアドラが秋華賞を制覇。
2018年は不発に終わっているものの、この年は紫苑Sの1・2着馬が共に秋華賞を回避しており、いわばノーカウントとも言える年。
そして昨年(2019年)は紫苑S3着馬のカレンブーケドールが秋華賞で2着に好走。
以下に重賞昇格後の紫苑S出走馬が、本番の秋華賞でどのような成績を残しているかをまとめてみますが、前走紫苑Sの上位入線馬はやはり軽視できませんね。
【2016年紫苑S臨戦馬の秋華賞成績】
①ビッシュ → 秋華賞10着
②ヴィブロス → 秋華賞1着
③フロンテアクイーン →秋華賞14着
④パーシーズベスト → 秋華賞7着
⑤パールコード → 秋華賞2着
⑧ウインファビラス → 秋華賞12着
⑮ゲッカコウ → 秋華賞13着
⑯エンジェルフェイス → 秋華賞16着
【2017年紫苑S臨戦馬の秋華賞成績】
①ディアドラ → 秋華賞1着
②カリビアンゴールド → 秋華賞18着
③ポールヴァンドル → 秋華賞9着
④ブラックオニキス → 秋華賞6着
【2018年紫苑S臨戦馬の秋華賞成績】
③ランドネ → 秋華賞6着
④パイオニアバイオ → 秋華賞12着
⑤ハーレムライン → 秋華賞15着
【2019年紫苑S臨戦馬の秋華賞成績】
①パッシングスルー → 秋華賞10着
②フェアリーポルカ → 秋華賞16着
③カレンブーケドール → 秋華賞2着
⑥ローズテソーロ → 秋華賞6着
【2020年紫苑S臨戦馬】
①マルターズディオサ → 秋華賞7着
②パラスアテナ → 秋華賞4着
④マジックキャッスル → 秋華賞2着
⑤ミスニューヨーク → 秋華賞5着
⑥ウインマイティー → 秋華賞9着
⑬ホウオウピースフル → 秋華賞18着
【2021年紫苑S臨戦馬】
①ファインルージュ→ 秋華賞1着
②スルーセブンシーズ → 秋華賞11着
③ミスフィガロ → 秋華賞9着
⑬ホウオウイクセル → 秋華賞16着
⑮スライリー → 秋華賞5着
※丸数字は紫苑Sの着順を示します。
今年の紫苑S臨戦馬は以下の通りですが、何頭かが馬券絡む可能性は高いだろうと考えています。
【2022年紫苑S臨戦馬】
①スタニングローズ
②サウンドビバーチェ
③ライラック
※丸数字は紫苑Sの着順を示します。
(2) オークス2桁着順馬
秋華賞で過去全くといって好走していないのが、オークスで10着以下に敗れた馬。
2004年以降の18年間で オークス2桁着順馬の成績を確認すると、0-2-2-60と64頭の該当馬が秋華賞に臨みわずかに4頭のみが馬券に絡んでいるだけとなっています。
この例外は2008年2着のムードインディゴと2018年3着のカンタービレ、2019年3着のシゲルピンクダイヤ、そして2021年のファインルージュですが、ムードインディゴは前走ローズS2着、カンタービレは前走ローズS1着、シゲルピンクダイヤも前走ローズSで勝ち馬に0.2秒差の4着、ファインルージュは前走紫苑S1着に入線していますので、このようなプラス材料が無い限り割り引きと考えて良さそうですね。
今年の出走登録馬の中では、以下の4頭がオークス2桁着順のマイナスデータに該当しています。
⑪ライラック(前走紫苑S3着、1着に0.1秒差)
⑬ウォーターナビレラ(前走クイーンS10着)
⑮ラブパイロー(前走レパードS14着)
⑯パーソナルハイ(前走ローズS11着)
※丸数字はオークスの着順を示します。
上記の中では紫苑Sの0.1秒差3着のライラックは軽視禁物ですが、その他の馬はとりあえず割り引きが必要だろうと考えています。
以上、秋華賞における好走データ(その1)についての見解でした。
それではまたお会いしましょう。