毎日王冠は東京芝1800mで開催される重賞(GⅡ)ですが、近年の好走馬を眺めると、過去に芝1800m重賞で連対実績を持っていた馬が多数馬券に絡んでいるのに気づきます。
非根幹距離のレースはその距離を得意にする馬がしばしば好走することは半ば常識ですが、毎日王冠は特にその傾向が強いようで、共同通信杯やエプソムCといった東京芝1800m重賞の好走馬のみならず、スプリングS、中山記念といった中山芝1800m重賞の好走馬なども馬券に絡んでおり、この点は注意が必要だと思います。
《芝1800m重賞連対実績馬の好走例》
21年
②ダノンキングリー(中山記念1着、毎日王冠1着、共同通信杯1着)
20年
②ダイワキャグニー(エプソムC1着)
19年
①ダノンキングリー(共同通信杯1着)
②アエロリット(毎日王冠1着、中山記念2着、クイーンS1着)
18年
①アエロリット(中山記念2着、クイーンS1着)
②ステルヴィオ(スプリングS1着)
17年
①リアルスティール(スプリングS2着、共同通信杯1着)
②サトノアラジン(エプソムC2着)
16年
①ルージュバック(エプソムC1着、中山牝馬S2着、きさらぎ賞1着)
②アンビシャス(中山記念2着、ラジオNIKKEI賞1着)
③ヒストリカル(チャレンジC2着、毎日杯1着、きさらぎ賞2着)
*丸数字は毎日王冠の着順を示します
上記の通り、過去6年間の好走馬18頭中11頭が芝1800m重賞で連対実績を持っていた馬。
更に言えばこの6年間の連対馬12頭中10頭がこのパターンに該当していた馬。
過去データから考えるなら、
「芝1800m重賞で連対実績を持つ馬」
には要注意と考えるべきでしょう。
ちなみに今年は以下の3頭がこのパターンに該当しています。
サリオス(毎日王冠1着)
ダノンザキッド(東スポ杯2歳S1着)
ノースブリッジ(エプソムC1着)
こうして見るとサリオス、ダノンザキッドは上位人気に支持されそうで、もちろん軽視禁物ですが、意外とノースブリッジが面白いかも知れないと考えています。
それではまたお会いしましょう。