3.中山実績
中山芝コースは小回り&急坂のトリッキーなコースで、この独特のコースを得意とする中山巧者を数多く生み出してきました。
少し古い例で言えば、マツリダゴッホ、エアシェイディ、ネヴァブション、ヴィクトワールピサなどは、全て中山巧者の代表例と言えるでしょう。
しかし、セントライト記念はレース経験の少ない3歳馬を対象としたレースということもあって、あまり中山適性という点からは検討されないものですが、過去の好走馬を見ていくと、意外と面白い傾向が見つかりました。
過去のセントライト記念好走馬の中から、
「中山1800m以上の重賞で好走(GⅠは3着以内、GⅡ・GⅢは連対)実績があった馬」
を以下に並べてみます。
21年
① アサマノイタズラ スプリングS(中山芝1800mm)2着
③オーソクレース ホープフルS(中山芝2000m)2着
20年
② サトノフラッグ 弥生賞ディープ記念(中山芝2000m) 1着
③ ガロアクリーク 皐月賞(中山芝2000m) 3着、スプリングS(中山芝1800mm) 1着
19年
該当馬の好走なし
18年
①ジェネラーレウーノ 皐月賞(中山芝2000m) 3着、京成杯(中山芝2000m) 1着
17年
②アルアイン 皐月賞(中山芝2000m) 1着
16年
①ディーマジェスティ 皐月賞(中山芝2000m) 1着
※丸数字は着順を示します。
以上の通り過去6年間のセントライト記念において、3着内18頭中7頭は「中山1800m以上の重賞で好走(GⅠは3着以内、GⅡ・GⅢは連対)実績があった馬」。
この結果を見る限り、セントライト記念も中山実績のある馬には要注意ですね。
ちなみに、今年の出走登録馬の中で以下4頭が上記の好走パターンに該当しています。
アスクビクターモア ディープ記念1着
オニャンコポン 京成杯1着
ショウナンマグマ ラジオNIKKEI賞2着
ラーグルフ ホープフルS3着
この中では日本ダービー3着のアスクビクターモアは当然要注意ですが、ラーグルフは穴馬として注目しています。
4.キャリア7戦以内の馬
このデータは今年のJRAホームページに掲載されているものですが、過去10年間のセントライト記念において、好走馬30頭中26頭はキャリア7戦以下だったとのこと。
しかも「キャリア7戦以下+前走日本ダービー組」は5-4-3-11(3着内率:52.2%)、「キャリア7戦以下+前走ラジオNIKKEI賞組」は2-1-1-4(3着内率:52.2%)と非常に高い好走率を挙げており、当然ながら要注意だろうと思います。
(1) キャリア7戦以下+日本ダービー組
アスクビクターモア
オニャンコポン
セイウンハーデス
(2) キャリア7戦以下+ラジオNIKKEI組
ベジャール
以上、セントライト記念における好走パターン(中編)についつの見解でした。
それではまたお会いしましょう。